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ほっこり「健康温泉」の豆知識(2)

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症状に合う泉質・お湯の入り方

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温泉は「○○病には、○○温泉」ということはわかっても、どのような入り方がいいのかわからないまま入浴するのは、効果的ではありません。

そこでまず、泉質と効果について、環境庁が温泉は一般適応症として、神経痛、筋肉痛、関節痛、慢性消化器病、痔疾、疲労回復などをあげ、さらに次のような泉質別の適応症も示しています。

適応成分に併せて、入浴したり飲用したりすると、温泉利用の効果があがり、心身ともにリフレッシュできると思われます。

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そして、疾患別の浴用、飲泉についてもそのベストな方法を合わせてお知らせします。
ぜひともお試しください。

○高血圧
症高血圧の方は、1日に2回ほどの低温浴をします。血圧が急上昇しないように、半身浴のあとで全身浴にします。早朝の入浴は血圧が上がりやすいので避けましょう。

○糖尿病
食後2時間ほどしてから、熱めのお湯に5~6分浸かっては数分休むというくり返し入浴をします。飲泉は血糖値を下げ、インシュリンの分泌を盛んにするのでお勧めです。

○慢性胃炎・胃潰瘍
高温浴は胃液の酸の分泌を抑えますが、低温浴は酸の分泌を進めますから、症状にあわせて浴槽を選びましょう。飲泉はコップ半分ほどの温泉水を、食事中に少しずつ飲みます。

○痛風・高尿酸血症
食前のコップ1杯の飲泉が、尿酸を減らします。入浴のとき、低温浴は20~30分ゆっくりとお湯に浸かり、高温浴は入浴と出浴を数回くり返します。

○関節リューマチ
1日2回、ぬるめのお湯に半時間ほど入ります。入浴中に関節をゆっくり動かすと、痛みを軽減させ、筋肉力を回復させます。温泉プールがあれば、水中歩行をしましょう。

○関節痛
腰痛は座浴で、ひざ痛は足浴で、痛む部分を温めます。全身浴はぬるめのお湯に1日3回が適当です。高温浴は一時的に痛みが解消しても、あとから痛みが出るので要注意です。

○皮膚疾患
高温浴、冷水浴、打たせ湯などが、かゆみを抑えますから、高・冷交代浴をしましょう。蕁麻疹などは高温浴によって、短時間で消失するので有効です。

○心身症・ストレス
午前中の入浴は熱めのお湯に短時間入りますが、午後の入浴はぬるめのお湯にゆっくり入ります。足浴や半身浴も有効です。入浴のあとの森林ウォークもお勧めです。

○更年期障害・慢性婦人病
ぬるめのお湯で半身浴をしてから全身浴をして、少し汗ばんできたら休憩をします。これを3回ほどくり返します。この症状の人は湯あたりをしやすいので注意してください。

○痔疾
入浴回数は1日3回程度。ぬるめのお湯でかけ湯をして入浴し、汗ばんできたら出て、浴後はゆっくり休んでください。ジェット湯や気泡湯への入浴も適しています。

温泉地での過ごし方

せっかくの温泉旅行なのに、ただ漠然と「いい湯」に浸かるだけではもったいないですね。

ひと工夫して健康づくりを楽しんではいかがでしょうか?

温泉地は自然環境がよいうえに、遊歩道やスポーツ施設を併設しているところもありま
す。

わずか一泊の温泉旅行でも、環境、運動、食事などをうまく組み合わせて、楽しみながら自己治癒力を高める方法をご紹介します。

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●温泉
温泉で普段と違う一日をおくることは、転地効果があります。ちょっと刺激のあるお湯に、気持ちよく浸かりたいときは酸性泉や硫黄泉を、小さい子どもたちのためには、刺激の少ない単純温泉や塩化物泉を選びましょう。

●環境
旅館では部屋に閉じこもらないで、散歩をしたり庭のベンチで日光浴や空気浴をしましょう。太陽光線の気候刺激が自律神経系の働きをよくしてくれるので、代謝機能や免痕力が高まり、たとえ一泊の滞在でも大きな健康効果が実感できます。

7eeadf77936887bdc47fe6f4416f19e5_s【森林浴】をすると樹木から放出される、テルペンという薬用成分を吸収できます。テルペンは安静時に現れるアルファー波を増加させるために、ストレスを解消したり、血液の循環をよくして免疫力をつけてくれるので、虚弱体質の改善などにも有効です。

【高原浴】によって、心身ともにリフレッシュすることができます。30分ほど歩くと空気中に含まれでいるマイナスイオンを取り込めます。マイナスイオンには、末梢血管の活動を盛んにしたり、血圧降下や鎮痛作用があります。

【海洋浴】といっても、潮風に吹かれる海辺にいるだけで充分です。ミネラル分の多い海水粒子が含まれでいる、海辺の空気を吸い込んだり体に付着させることで、肺機能が活性化し血液循環がよくなります。タラソテラピーも海洋浴の一つです。

●運動
自然環境を利用したウォーキングが楽しみです。旅行中は運動靴があると便利ですから持参しましょう。温泉にプールがあれば、水泳や水中ウォーキングもおすすめです。パターゴルフ場やテニスコートなどがあれば、やってみると気分が爽快になります。

●食事
旅館の料理はボリュームが多く、カロリーが過剰になりがちなうえ、脂肪分、糖分も多いので気をつけてください。また、地元の素材を使った健康志向の郷土料理を別注したり、散策中に採った薬草などは、頼むとお料理してもらえて嬉しいものです。

よい温泉宿の選び方、見つけ方

a7c2f2b2ee037b772954b1fed2ca2edd_s温泉旅行は、結構高価な「買い物」です。せっかく行くのですから、からだを休め、休養するのにふさわしい、満足できる宿を運びたいものですね。

旅行業者に相談すれば、宿泊施設ごとに多くのデータペースを持っていますから、「乳幼児連れで行くが、家族風呂は無料か?」「ペットを同宿させたい」など、かなり無理を言っても最適の施設を推薦してくれるはずです。

温泉宿の選び方として、自分の体調に合う泉質を選ぶのはもちろんですが、温泉の提供方法にも注意してみてください。

提供方法には、
①湧出したお湯をそのまま浴槽に入れる源泉掛け流し
②一度使用したお湯を消毒して再度使うろ過循環式
③これらの併用式
があります。

人気は源泉掛け流しですが、こちらは不衛生になりがちだという理由で、行政指導により、ろ過循環式を取り入れる場合が多いようです。

しかし、ろ過循環式は温泉の薬効成分が減少しますから、豊富な湯量を湧出している温泉ではを、源泉掛け流しを、そうでない場合はろ過循環式の温泉をおすすめします。

また、メイン浴槽は源泉掛け流しでも、他の浴槽は井戸水を加湿しているような場合もありますので、他の浴槽の加水、加温、入浴剤使用なども確認しておきましょう。

ところで、温泉宿での楽しみは、温泉のお湯と豪華な食事ですが、おまかせ料理ではなく、体調にあった食材や料理が欲しい場合があります。

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そんなときには、献立の変更を頼める旅館を選んで、食事制限のある人とも一緒に温泉をお楽しみください。可能な相談例としては、「糖尿病などの各種病人食・療養食」「アレルギー対応食」「やわらかご飯」「おかゆ」「きざみ食」「カロリー量指定」「減塩指定」などがあります。

なお、(一社)民間活力開発機構が母体となって運営するホームページ「温泉郷.com」では、全国の『健康づくりの宿』が検索できます。

所在地や泉質、宿の形式以外に、「食事内容を事前に相談できる」「温泉療養の相談ができる医師・専門家がいる」「バリアフリー設備が整備されている」など10項目以上の条件検索もできます。

参考:(一社)民間活力開発機構「温泉郷.com

ほっこり「健康温泉」の豆知識(1)→

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