一休さんゆかりの地、京田辺の歴史を訪ねる
古くから日本の政治や文化の中心であった京都・大阪・奈良の中間に位置していいことから、交通の要衝として栄えた京田辺。京田辺の歴史と自然を満喫できる散歩道。
秋には紅葉が楽しめるおすすめのコースです。
JR「京田辺」駅西出口を出て5分ほど歩くと、左手に棚倉孫神社の幟が立ち並ぶ上り坂が現れます。(近鉄京都線新田辺駅からJR京田辺駅までは徒歩約5分です。)
棚倉孫神社
天香古山命(あめのかごやまのみこと)をまつる延喜式内社。2年に一度製作され、毎年10月に五穀豊穣を祝って巡行される瑞饋(ずいき)神輿は、京田辺市の無形民俗文化財に指定さえています。
境内には瑞饋神輿の展示室があるので、ぜひ立ち寄りたい。
次に、棚倉孫神社から歩いて15分、一休寺の100mほど西、薪神社に向かいます。
薪 神 社
薪神社は能役者の金春禅竹(こんぱるぜんちく)が一休和尚のために猿楽を演じたといわれる場所です。
「薪能」の名称はここで野外能を演じたことから起こったとされており、社殿前には「薪能発祥の碑」があります。
神社の境内を抜けて、次に甘南備山(かんなびやま)へ向かいます。
登山口まではのどかな田園風景の中を20分ほど歩きます。
田園の所々に趣向を凝らした案山子が立ち並びます。
甘南備山(標高約220m)
甘南備山は、古来から神の宿る山として、また惣山として地元の人々に大切にされてきた山で、四季折々の自然を気軽に楽しむことができるスポットです。
複数の遊歩道が整備されいる中から「紅葉の森」「展望の森」を通り、展望台、頂上の「神南神社」に立ち寄って、下山します。
最後に一休寺(酬恩庵)に向かいます。
一休寺(酬恩庵)
酬恩庵(しゅうおんあん)は一休和尚が晩年を過ごした寺で、通称の一休寺という名前で親しまれています。
重要文化財の一休和尚坐像は、頭髪と髭に一休和尚の遺髪を植え付けたとされています。
境内には一休和尚の墓所がありますが、落胤説に基づき宮内庁が御廟所として管理していつため、一般の立ち入り・参拝はできません。
秋の紅葉シーズンにはとっておきのスポットです。
禅宗寺でいただく、精進料理(要予約)や、一休禅師の伝授にして数百年前より伝わる一休寺納豆も有名です。(ホームページでご確認ください)
(京都府京田辺市薪里ノ内102)
拝観料:大人/500円(中学生以上)、小人/250円
ホームページ:http://www.ikkyuji.org/