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天空の城、竹田城

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天空に浮かぶ城「竹田城」

竹田城日本国内にはまだまだ知られていない、穴場なスポットがたくさんありますが、ここ竹田城も以前まではそうであったに違いないはずです。映画などのロケ地に使われたことから一気にその名が知れ渡り、まるで天空に浮かぶ「天空の城」のようなそのたたずまいから、大人気となった観光スポットです。

気象状況によってがらりと印象を変える点も魅力で、なかでも雲海に囲まれたその様子は「天空の城ラピュタ」を彷彿させ、大人から子供までに感動を与えています。

あまりにも人気になってしまったせいで、入場規制や交通規制などもしかれ、混雑が問題視されることもあったようです。少しはブームが落ち着き、観光客の数が減ったのではと期待して、ついに脚を運んでみました。

竹田城は、周囲にいくつもの銀山があり、山陰道と播但道の接点に近い場所にあります。
山頂高くにそびえるその城は、難攻不落ともいわれ、最近ブームなお城ファンだけでなく、とくに知識のない私のような観光客にもそのスケールを見せつけてくれました。

しかも周囲に視界を遮るような樹木がほとんどないため、山麓からでもその姿を眺めることができます。

私が訪れたときは、遠くからカメラを構えている方も多かったです。どこから撮影してもすばらしい1枚が撮れることでしょう。

いくつか注意点もあります。観光客が殺到したせいで、事故なども相次ぎ、入場できない場所もあります。私が行ったときは天守閣にあたる場所が立ち入り禁止になっていました。また、車で行ったとしても、城までは相当な距離を歩く事になりますので、脚が悪い方などはしっかりと準備をして行くのがおすすめです。

とはいえ、城を目指す道中もすでにすばらしい景色が広がっています。たくさんの発見をしながら進めば、あっというまに山頂へとたどり着くでしょう。

マチュピチュのようだとも形容されますが、まさにその通りだと思いました。私が訪れたときは晴天であったため、雲海のなかに漂う雰囲気は残念ながら味わうことができませんでしたが、それはそれでまた素晴らしい景色でした。

天空の城「竹田城」の歴史

円山川の川霧により霞む姿から、天空の城や、日本のマチュピチュと例えられるのが竹田城です。

築城されたのは室町時代にさかのぼり、1431年に但馬守護山名 宗全が築いたと言う説が有力です。当時但馬守護の山名氏と播磨守護の赤松氏は軍事的な衝突を繰り返しており、最終的には山名 宗全率いる山名氏が赤松氏を打ち破り、太田垣光景に城主になる事を命じたとされます。

竹田城は太田垣氏が納めることとなりますが、時代が戦国時代に突入すると、他勢力に城を占領されるなど、様々な変遷を経て、最終的には羽柴秀吉の弟である羽柴秀長の手によって落城しました。

以後、羽柴秀長が城主として竹田城を治めることとなり、秀長の武将達に受け継がれ、江戸時代に入って幕府の廃城の命令が下されるまで、日本屈指の山城としてそびえたっていたのです。

天空の城「竹田城」のみどころ

竹田城1兵庫県朝来市にある竹田城跡は、天空の城と言われて大変な注目を集めています。注目されるきっかけとなった理由のひとつには、映画ロケ地の舞台になって、多くの人に雲海による幻想的な風景が、見られることになったからといえそうです。

天空の城と言われている竹田城跡は、2012年に公開された「あなたへ」という、高倉健主演の映画ロケ地になっており、映画のなかでは亡くなった妻との想い出の場所として竹田城跡が選ばれ、そこで竹田城跡と雲海が映し出されたのが記憶に残る名シーンになっているものです。
他にも、黒澤監督の影武者(1980年)、角川映画の魔界転生(2003年)、岡田准一主演の天地明察(2012年)など、テレビドラマにもロケ地として使われています

竹田城跡の雲海は自然現象のため、いつも発生するわけではなく、いくつかの条件を満たした時に発生するものとされています。竹田城跡近くには、円山川が流れているのですが、この川から立ち上る霧によって起こる現象になっています。雲海がみられる時期は、特に9月~11月にかけての明け方から午前8時頃が良いと言われています。よく晴れて朝方と日中の気温差が大きいことや、湿度が高く放射冷却となる日に見られやすいようです。

あさご美術館

あさご美術館

竹田城跡に立って、雲の海を一望することで、天空の城を感じることができますが、朝来山の中腹にある立雲峡からみる竹田城跡に広がる雲海も、また違った感動を受けることに間違いないものです。目で見て、空気を感じて、写真におさめてみるのもいいでしょう。
また、近くには情報館天空の城という、たけだ城下町交流館内の観光案内所も、2013年に建てられています。竹田城の模型や、資料、ビデオの上映などを見ることができるので、こちらに立ち寄ってから竹田城跡に向かわれてみてもいいでしょう。「あなたへ」の映画ロケ地として印象深い、天空の城竹田城跡へ一度は訪れてみたいものです。

人気のスポットであるため、混雑は必須です。ある程度の覚悟はしておいたほうがよいでしょう。また、入場規制などの情報や、そのほかの注意点についても逐一チェックして、最新情報を入手してから行くのがおすすめです。
大人1人300円ほどの入場料がかかりますが、十分満足できる場所なので、時間にゆとりを持って訪れましょう。

朝来市には、あさご芸術の森美術館、黒川温泉・美人の湯などもあります。
観光情報→

アクセス(出典:朝来市HPより)

地図:(兵庫県朝来市和田山町竹田古城山169番地

○お車でお越しの場合

【高速道路をご利用の場合】

▼北近畿豊岡自動車道、播但連絡有料道路「和田山IC」で一般道へ下りる

▼「和田山インター前」信号を左折。
↓  (国道312号線沿いに約1km南下)
▼「加都(かつ)」交差点を右折。
↓  (道なりに2kmほど直進。途中、円山川→線路→竹田小学校横を通過。)
▼左手「竹田城跡」の看板を左折。

▼竹田城跡

○電車でお越しの場合

【JR山陰本線/JR福知山線をご利用の場合】
▼「京都駅」からJR嵯峨野線、特急「はしだて」「きのさき」
↓  (75分)
▼「JR福知山駅」から福知山線に乗り換え
↓  (36分)
▼「JR和田山駅」でJR播但線に乗り換え(※2)
↓  (7分)
▼「JR竹田駅」下車

【JR山陽本線、新幹線をご利用の場合】
▼「JR新大阪駅」から山陽新幹線
↓  (約30分)
▼「JR姫路駅」でJR播但線へ乗り換え
↓  (約50分)
▼「JR寺前駅」で「和田山行き列車」へ乗り換え
↓  (約45分)
▼「JR竹田駅」で下車

※1.JR竹田駅には自動改札機がないため、ICOCAはご利用いただけません。
※2.期間限定で特急はまかぜが「JR竹田駅」に停車します。ご利用日時が合えば、こちらの方が便利になります。詳しくは「特急はまかぜ臨時停車のページ」をご参照ください。
※3.JR和田山駅からJR竹田駅までの列車が約1時間に1本しかないため、接続が合わない場合はタクシー(※4)をご利用された方が早く竹田城跡へお越しになれます。
※4.JR和田山駅からタクシーで20分程度(2500円前後)、JR竹田駅からタクシーで10分程度(1500円前後)で竹田城跡の中腹駐車場へ到着します。

注意事項(出典:朝来市HPより)

竹田城跡は山城のため急な坂であったり、足元がデコボコしてたりしています。ハイヒールやサンダルなどでのご来場は不向きであることご了承ください。(攻めやすい山城ですと城主も大変です。)

ハイヒール、杖、傘の杖つきなどで城跡内を見学されると、史跡地表や工事中の土のうやシートなどを大きく傷つける恐れがありますのでご遠慮ください。(400年もの雨風という敵に耐えてきた竹田城跡ですが、近年ジワジワと窮地に追いやられています。傷口に塩を塗らないように。)

体力に自信のない方や、体調が悪いときは、登城をお控えいただきますようお願いします。(山登りにも体力が必要です。竹田城に攻め入るには万全の体制で望んでください。

雲海は秋頃に出やすく、また自然現象のため必ず出るとも限りません。雲海だけに運が必要になってきます。

毎年10月の3連休の中日は、竹田において秋祭りが催されます。竹田秋祭りの1日間、竹田城跡への登城はできません。

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