日本が誇る「ふろしき」文化
綺麗な包装紙に負けずと劣らないふろしきは、世界に誇る日本の文化のひとつです。
使用して不要になればその場で簡単に折りたためますし、汚れてしまっても洗濯すれば必要に応じて何度でも使用できるます。
ふろしきのサイズが合っていればいろんな形のものを包むことができますし、結び目ひとつで鞄としても重宝します。世界的に見ても布一枚をここまで器用に使う文化はほとんどなく、日本に根付いている折りたたみ文化があるからこそできる芸当といえるでしょう。
折りたたみ文化と聞くといまいちよくわからない人もいるでしょうが、この文化は古くから日本人の生活を支えてきたものです。
分かりやすい例をあげると、大きなベッドが寝室に置かれている西洋では昼間に寝具を片付ける習慣は根付いていません。対して日本では布団は押し入れや部屋の隅に片付けます。
このようになった背景としては西洋に比べて日本の家屋が狭いため不要な物を小さくして使用可能なスペースを増やす目的があったからですが、家自体を大きくするのではなく工夫してスペースを確保するもったいない精神は、使う用途が幅広いふろしきにもしっかりと根付いています。
布に複数の使い道を与えることによって、使用できる時間を増やして活用するのも日本人らしいふろしきの使い方です。
「ふろしき」の活用法
「ふろしき」は、明治時代から昭和の40年代ころにかけて、多くの人が使用していたようです。近年では、レジ袋や紙袋などの代わりに利用することで、ごみを減量することができ注目され始めています。
この「ふろしき」の活用法には、結ぶや包むといった使い方ができるため、ビン包みやリュックとしての用途が可能になります。
ビン包みは、2本のビンを1枚のふろしきに外側に向けて倒して並べ、ぐるぐる巻いて2本のビンを起こして端と端を結ぶものです。
また、リュックは、2枚のふろしきを使用して、1枚はリュックの肩紐となる部分をつくって、もう1枚で荷物をいれる部分を作っていきます。2枚のふろしきの端と端とを上手く結んで、リュックの形にさせていくものです。
包むだけではなく、荷物を入れて持ち運ぶことができますので、さっそく活用してみたいものです。「ふろしき」の絵柄には、豊富なバリエーションが揃っていますので、いろんな場面にも使うことができるでしょう。”
「ふろしき」の活用法の一部をご紹介したいと思います。
ふたつ結び
細長い形状のものを包むとき便利。結ぶ目が2つ並びます。
シンプルバッグ
三角形がユニークなバッグ。簡単に結べ、サイズを選びません。
ショルダーバッグ
リュック
2枚のふろしきを使って、カラフルなリュック。サイズを変えてカップルで。
びん包み
ご存知、びん包み。小さなペットボトルから一升びんまで包みます。
びん2本包み
びんを2本包む方法。びん同士がぶつかっても割れる心配も少ない。重くても安定して持てます。
カン包み
6個の缶がきれいに包めます。見た目がかわいいので手土産にするとか。
ふろしきは、他にも工夫次第でいろいろ使えます(本を包めばカバン代わり)。
最高のエコバック、日本のコンパクト文化を楽しんでください。