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京都の魔界観光【洛北案内②】

京都の魔界観光【洛北案内②】

京の都で「魔界」という言葉をいうとき、そこには特別な思いが含まれる。怪奇幻想にみちた物の怪の跡、恨みを残して死んだ物の慰霊を祀る鎮魂の寺社、人々の憎悪の念にまみれた呪いの生霊の俗伝。京都「魔界」にまつわる伝承の数々。
今回は洛北の地にまつわるお話のつづきをお楽しみください。

崇道神社(すどうじんじゃ)

崇道神社千年の都・京都。平安京を築いた桓武天皇は、旺盛な権力意識を持つ強い天皇でした。
その一方で、怨霊の影に生涯怯え続けました。比叡山の麓にある崇道神社は、桓武天皇が最も恐れた実弟・早良親王の霊を祀っています。
平安京を造営する前、長岡京への遷都計画を進めていた桓武天皇。ところが長岡京造営の最高責任者。藤原種継が暗殺され、暗殺計画に早良親王が加担していたといわれ、親王は乙訓寺に幽閉されました。無罪を主張し続ける早良親王は淡路島へ流される途中に亡くなりました。
それからというもの桓武天皇の周りでは不吉は出来事が相次ぎ、天変地異に見舞われました。陰陽師に占わせると早良親王の祟りと言われ、天皇は長岡京を諦め平安京の造営に着手しました。
都を移しても親王の怨念は振り払えないと悟った天皇は、平安京のなかの各地に上御陵、下御陵神社をはじめとした鎮魂の社を作り、自分亡き後も親王の魂を慰め続けよと言い残しまたといわれています。

京都市左京区上高野西明寺山34

大 原

寂光院

寂光院

大原の寂光院の入口、草生川が高野川に注ぐ手前に、大樹がそそり立つ小さな森の中に「龍王大明神」と刻まれた石碑があります。
昔、大原におつうという娘が暮らしいました。ある時おつうは上洛の道中の若狭の殿様に見初められほどなく殿様のもとへ輿入れしました。寵愛を受けながら裕福に暮らしていたおつうが病気になった途端、殿様はおつうを里に帰してしましました。
傷ついたおつうは高野川の女郎淵(めろぶち)に身を投げました。すると、美しい体はたちまち大蛇に変貌し、そのまま川で生きながらえることとなりました。そんなある日、都入りする殿様の行列が大原の花尻橋に差し掛かったところをおつうの大蛇が襲い掛かり、すぐさま家来が刀で大蛇を切る捨て一件落着しましたが、その夜から大原は激しい雷雨に見舞われました。
おつうの激しい崇りに恐れをなした里人は大蛇の頭部と尻尾をそれぞれ別の場所に埋め、手厚く供養しました。大蛇の頭部を埋めたという場所が「大樹がそそり立つ小さな森」の「乙が森(おつうがもり)」です。
大蛇の尻尾は、若狭街道と高野川が交わる橋の手前、「花尻の森」にある「江文神社」の御旅所に埋められたと伝えられています。


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寂光院(京都市左京区大原草生町676

八 瀬

八瀬比叡山西麓の谷間、高野川沿いに開けた八瀬の集落は、里人の祖先が鬼であるといわれています。
江戸時代中期に八瀬の人々が作成した「八瀬記」によると、天台宗を統率する高僧らを乗せた輿を担ぐ者を「八瀬童子」といい、かれらは閻魔庁を行き来する輿を担いだ鬼の子孫だといわれています。彼らの祖、鬼同丸という鬼は延暦寺に仕えいたが悪事を働いて追放され八瀬の西側にそびえる瓢箪崩山の山中に棲み付いた。住処とした洞窟は「鬼ヶ洞」として後世に伝わりました。
昔、輿担ぎで朝廷に奉仕するかわりに租税を免除されていた八瀬童子と延暦寺との間で生じた土地争いを、時の老中秋元但馬守喬知が八瀬童子側の見方に付き問題を解決したことを感謝した里人が但馬守を祀る秋元神社を創建したとも言われています。
なお、現在も皇族の柩は八瀬童子が担ぐこととなっています。

京都市左京区八瀬

深泥池

深泥池平安時代から語り継がれる京都屈指の恐怖スポット。深泥池は太古に形成された天然の池で、特殊な植物群落地として保全されている事情から古代から人々はこの池に近寄りがたい”何か”を感じています。人々は次第にこの世とあの世の境目を見出すようになりました。
その昔都の北に鬼が現れ人々を悩ませていました。そんなある日、鬼の会話を聞いた人がいて、鬼たちの住処は貴船の奥の谷にあり、地下を通って深泥池の畔の穴から出てきていることがわかりました。人々は鬼の嫌いな豆を投げ込み穴を塞いでみようと作戦を立てました。さっそく実行、効果はてきめんで、それ以鬼は出なくなりました。
人々は節分の豆を穴の跡に捨てるようになり、いつしか「豆塚」と呼ばれるようになりました。「都名所図」には池の丑寅の方向にあらる畔に「魔滅塚」と書いてあります。
池の畔の集落には貴船神社の末社が鎮座します。

京都市北区上賀茂深泥池町

続きは、京都の魔界観光【洛東案内】へ

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